「熱処理に関する不具合」

「熱処理に関する不具合」

「熱処理に関する不具合」とは

今回は熱処理によって発生する不具合に関しての内容です。

金属部品のほとんどは熱処理によって金属特性が得られます。

ですが、大半が最終工程で行われるため熱処理に関する不具合は

致命的なものになります。

最も多い問い合わせ事例ですが大気中で加熱したときに発生する

「酸化スケール」

です。見た目でも分かる、表面の変色と厚い酸化物層になります。

酸化の程度は熱処理工程での

1.酸化性ガスの量が多いほど

2.加熱温度が高いほど

3.加熱時間が長いほど

大きくなります。

つまり、磁気焼鈍を大気中でおこなうと、

表面の酸化スケールを化学的にも物理的にも

除去することは困難になります。

これは鋼に限らず、銅、真鍮、特殊鋼でも同様で

鉄ベースの金属は還元性ガスである「水素雰囲気」

が最も適していています

水素雰囲気による熱処理」に関してはこちらをご覧ください。

その他の金属や特殊鋼、レアメタルなども極力、酸素や水分のない

雰囲気下、もしくは真空中でおこなわなくてはなりません。

加熱時間の短い焼入れだとしても、硬さ不足や焼割れなどが発生します。

材質:純銅

処理条件:450℃ 大気中

厚い酸化物層が生じ、化学的に除去することは出来ませんでした。

また、この後の表面処理工程をおこなうことも不可、という結果になりました。

 

注釈:自社での大気熱処理の表面状態の試験を行ったものであり、製品ではありません。

 

また、熱処理に関する不具合と多くあげられる損傷としては

「変形・変寸」

です。

熱処理後の加工や矯正も可能ではありますが、繊細な部品

になると現実的にはかなり困難になります。

 

Armature alignment for devices

画像:パーマロイ板厚0.2mm HV70

少し触っただけで変形してしまう硬度です。

寸法を変化させないためには、整列処理が最も安心、安全ですが

一番は「コスト」に反映してしまうこと

二番目に「ノウハウ」が無く、確立するまでに時間がかかってしまうこと

になります。

その点は54年という磁気焼鈍専門での永年の経験と知識のある

サーマル化工へお任せいただければ、その課題は難なく解決できることを

お約束いたします。

また磁気焼鈍の場合、

「磁気特性の劣化」が生じます。

磁気特性劣化(内部歪み)は加工でうける衝撃などで、磁化する状態

を指します。この内部歪みを除去することにより、本来の特性を得て

製品化したときの性能が確保されることになります。

 

温度の均一性が保たれていないと、この再結晶化は難しくなります。

とても単純なことになりますが、これは炉内への投入バランスが最も重要となります。

これはサイズ・質量・形状により大きく異なる重要なポイントです。

この処理方法のご提案、もいたします。

お問い合わせフォーム

はこちらまで。

 

次回更新予定は「水素ってなんだろう?」です。

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