「真ちゅうのお問い合わせ お答えいたします」
2017.07.19
磁気焼鈍
※画像はイメージです、本文の内容とは関係ございません。
真ちゅう(黄銅 ブラス C3604等)のお問い合わせ事例を紹介いたします。
先日、「真ちゅうの絞り品(パイプ形状)が加工途中に割れてしまう、熱処理を行っているのに、、、」
というお問い合わせをいただきました。「サーマル化工さんでどうにかなりませんか?」
どうにかなります!が、気になったのは「熱処理」をしているのに割れてしまう、という点です。
「バーナーであぶっています、温度は大体750℃から850℃です、そのあと酸洗処理をして、、、」
大変もうしわけございませんが、それは真ちゅうにおこなう「熱処理」ではないと思われます。
バーナーであぶるということは手作業、製品に対しての均熱はかなり難しい技術です。
そして温度、750℃~800℃は真ちゅうの溶解温度の少し手前です、高すぎます。
真ちゅうには時効割れ防止~加工割れ防止、完全焼きなましまで、かなり幅広い温度帯があり
200℃~500℃、細かな温度管理が重要となります。
また、サーマル化工では無酸化熱処理ですので、製品が酸化することはありません。(見た目では熱処理しているか判断がつきません)また、酸洗の必要はありません。
「それでも弊社の技術部はこの条件で、、、」と納得はしていただけません。ですが、お互い良い
結果を出しましょう!と過去のデータをもとに試作温度を算出しました。
その結果、お客様の試作は1本の割れもなく、現在量産に向けて評価中となりました。
少しずつですがお客様の問題を解決していけることは、大変嬉しいことです。
「熱処理」の問題は、サーマル化工で解決します。