ELCH2 純鉄
磁気焼鈍
水素還元(すいそかんげん)とは?
水素は還元性ガス(対義語は酸化)のひとつです。
炉内雰囲気を空気から水素に置き換え熱処理を行うと、
サビや変色が消え元の金属色に戻ります。
水素還元(すいそかんげん)とは?
水素は還元性ガス(対義語は酸化)のひとつです。
炉内雰囲気を空気から水素に置き換え熱処理を行うと、サビや変色が消え元の金属色に戻ります。
- 熱処理に酸洗、電解研磨を工程として行っている
- 金属特性が上がらない、またはばらつきが多い
- メッキや塗装などの表面処理をしたいけど、時折バラつきがある
水素還元で解決・
コストの削減ができます!
部品加工例
表面が元の銀色に戻り、光輝くことから光輝熱処理(bright annealing)とも呼ばれています。
メッシュMesh
メッシュMesh
Before(還元前)
After(還元後)
モリブデンMolybdenum
モリブデンMolybdenum
Before(還元前)
After(還元後)
鉄トレーIron tray
鉄トレーIron tray
Before(還元前)
After(還元後)
パーメンジュールPermendur
パーメン
ジュールPermendur
Before(鉄)
After(パーメンジュール)
鉄→パーメンジュールは、水素と材質の化学反応で、熱処理後は黒く輝く酸化皮膜に覆われます。(銀色のほうが処理前です)
水素と酸素が結びつき、
H2oへ微量な水分が発生します。
Feo(酸化鉄)
+
H2(水素)
Fe(純鉄)
対応可能な材質
42NI 子バール モリブデン 銅 純鉄 ステンレス全般 モリブデン タングステン など
水素還元(すいそかんげん)で出来ること
- 溶接の焼けあとや、切断加工で着色をきれいにする
- 加工途中に内部組織まで入り込んでしまう酸素分を除去する
水素還元熱処理の目的は、酸素分を除去することです。
ガラス封着する部品に水素還元熱処理を行うことで気泡が入るのを防いだり、
さまざまな成分を分析する装置の部品から他の成分を取り除くことを目的とします。
水素分子はとても小さく、金属材料の内部まで透過し、還元処理を行うことができます。
純鉄では金属特性を向上させるためには、内部のカーボン量を減らす脱炭素処理が有効です。
水素還元は、化学反応で脱炭素処理も同時に行うことが可能です。