「ステンレスの熱処理について」

「ステンレスの熱処理について」

ステンレスの熱処理について

ステンレス(SUS)についての熱処理でお問い合わせいただいた内容を一部まとめてみました。

 

お問い合わせ内容(1)

ステンレス(SUS304)の表面色を均一に変化させたい。

ステンレスは大気中、もしくは温度によって表面色が変化する材質です。

しかしながら、通常の熱処理炉で均一に表面色を変化させるのは困難ともいえます。原因として考えられる点は

毎回質量が均一で、冷却温度も一定でなくてはならない。

重なっていたり、形状が違うだけで「冷える速度」が違うため変化が均一にならない。

といったことが考えられます。大気中に放出してファンなどで強制的に冷やすことも可能ですが、

熱処理とは違う経験と勘が必要な工程になります。

温度や条件により異なりますが。大気中300℃前後から急冷で青みがかり、400℃を超えてくると茶色、

600℃を超えた場合で茶と黒になってきます。

雰囲気(ガス中)でも500℃から青みがかり、700℃からは緑、800℃で濃い緑となり、

900℃を超えてくるとやや薄くなります。還元域は1010℃以上(銀面を取り戻します)で

熱処理することが必要です。

逆に400℃以下では変色せず、バネ性を高める熱処理なります。

ステンレス(SUS304などのオーステナイト系ステンレス)が変色したままではどうなるかというと

耐食性、耐酸性が低下している状態です。錆びやすく、劣化しやすいという状態になっているという言えます。

ただし、識別で必要な場合、装飾として製品としたい場合など様々な理由があると思いますので、一

概にやってはいけないことでは無いと思います。

 

お問い合わせ内容(2)

ステンレス(SUS430)で磁気焼鈍を行いたい

SUS430の場合での磁気焼鈍を行う場合は800℃から900℃で徐冷が必要なため、

若干の表面色の変化があります。次工程で表面を研磨したり、塗装やメッキを行うなどがあれば

表面の劣化が進むことは少なくなるでしょう。

 

また、加工途中の応力で寸法通りにならない、もしくは歪みが起こってしまう場合には必要な応力除去焼鈍

が有効な熱処理です。また、温度が高い条件下で使用する部品(特に治具など)は完成品でも応力除去焼鈍を

行うことで歪みを抑え、厳しい環境下でも熱処理を行っていないものよりは部品寿命が延びたり、

問題点の改善に繋がる可能性もあります。絶対ではありませんが、試してみる価値はあると思われます。

 

 

逆にインコネルなどの耐熱ステンレスでは表面に酸化被膜をつけることで耐酸性を高めるといった熱処理も

あります。インコネルは大気中の高温下で使用されることも多く、その条件下でもスケールが発生しない

といった特徴があるためです。

 

 

このようにステンレスが変色していると問題がある、ということばかりではなく、状況や場合によっては

着色する温度帯での熱処理も必要だと思われます。このような熱処理でのご質問をお待ちしております。

また、前例の無い条件でのトライ品はぜひご相談ください。

間違えていることが、新しいことに繋がるかもしれません。ご連絡、お待ちしております。

 

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