「金属の歴史」6
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「高炉の発展」
ベッセマーの転炉法がヨーロッパで可能になり、ドイツからベルギー、フランス、イギリス、スウェーデンと拡散しました。
そのご、瞬く間に高炉が増設され、主に鋳鉄製の大砲、砲弾が大量生産できるようになりました。
平炉法について
シーメンス兄弟(現シーメンス創業者)が開発し、マルタン(仏)の改良により完成したもので、シーメンス・マルタン法とも
呼ばれています。
反射炉を改造し、蓄熱室切り替え法に改良したもので、平らな丈の低い炉であることからそう呼ばれています。
転炉と違って可動式でなく、炉の痛みが少なく、耐火物などの介入物の混入が少ないため良質な鋼ができた。
スクラップなどを原料として重油やコークス炉ガスを燃焼させて熱し、幅広い銑鉄の精錬が可能になった結果
広範囲の鋼に適用が可能になりました。
1955年頃には世界粗鋼生産量の八割を占め、日本やアメリカ、ロシアでは特に多く採用されていましたが
現在はヨーロッパの一部で行われているだけで、日本国内では1977年に最後の平炉の火を落とし、幕を閉じました。
現在の高炉
現在の日本ではLD転炉(純酸素上吹炉)でスクラップ装入を不要とした製鋼法で大規模生産できるので効率は優れていますが
欠点も多くなります。
・長期間の連続操業が前提であること
・高品質の鉄鉱石と石炭が要求される
・二酸化炭素の排出量が多い
世界中で鉄鋼製造が盛んになり、原料面、特に環境面での問題がおこり、カーボンニュートラルへの流れを世界中で取り決める
こととなりました。
これからは高炉を使用せずに鉄を作る、新製鉄法の開発が進められており、水素還元製鉄(コークスに替わって水素を熱源とし
還元を行える次世代製鉄法などがあげられています。
電炉
電気放熱で熔解する炉で、20世紀初頭から出始めましたが、その頃の電力事情や制約から、非鉄(アルミなど)の精錬から
徐々に広がり、電力使用が改善された20世紀後半から特殊鋼製造、普通鋼製造も可能になっていきました。
大規模な投資、資金、設備が必要でないため、後発の特殊鋼会社が多く立ち上がりました。
また、電力さえあれば操業が可能なことから、世界中で多くの特殊鋼の会社が設立され、多くの特殊鋼が開発されていくこととなります。
代表的な特殊鋼として、
・SKD(合金工具鋼)SKH(高速度工具鋼)
・タングステン系 モリブデン系
・ステンレス系 ハステロイ インコネル
・ニッケル系 パーマロイ スーパーマロイ インバー
などがあげられ、現代の生活にはかかせないものとなっています。
近代金属の歴史
・1886年 アルミニウムの工業生産に成功
・1895年 レントゲンにより、X戦の発見
・1900年 ブリネル硬さ試験機発明
・1901年 シャルピー衝撃試験機開発
・1907年 ショア硬さ試験機開発
・1914年 ロックウェル硬さ試験機開発
・1921年 ビッカース硬さ試験機開発
・1948年 チタンの製造に成功
・1990年 Fe-C系 平衝状態 ASMアメリカ金属学会の編集
参考文献:株式会社 上島熱処理工業所
顧問 鶴見州宏様
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