「脱炭処理について」
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「脱炭(だったん)とは」
今回は炭素が無くなる脱炭に関しての投稿です。熱処理には「浸炭焼入れ」(しんたんやきいれ)
「浸炭窒化」(しんたんちっか)などの硬化処理があります。
サーマル化工ではこれらの処理は自社内では行っていませんが、協力会社様で行えます。
硬くなるものが、軟らかくなってしまうので硬さを求める製品にとっては「不具合品」とされてしまいます。
「脱炭の目的とは」
目的に応じて組織を変化させること、これが熱処理です。炭素があると困るものは電気部品に使われる金属です。
詳しくは下記のブログをご覧ください。
「脱炭量を調整してみます」
焼鈍の一覧になります。
温度 | 種類 | 内容 | 時間 |
低 | 応力除去焼鈍 | 材料がつくられる段階の冷える速度により、
大きな内部応力が生じます。 これを除くのがひずみ取り焼鈍です。 あらかじめ焼鈍材として販売していることもあります。 |
短 |
中 | 中間焼鈍 | 一般的な加工をすると、
材料は徐々に加工硬化を起こします。 破断などを防ぐために途中で熱処理を行います。 目的によって完成品の硬度を調整したり、 バネ性を向上するために行う材質もあります。 |
中 |
キュリー | 球状化焼鈍
拡散焼鈍 |
材質(炭素量)により行う焼鈍です。
組織中に球状炭化物を拡散させる熱処理です。 均一の温度は拡散処理の安定につながります。 |
やや
長 |
高 | 完全焼鈍
磁気焼鈍 |
鋼の場合、ここの温度はγ域温度
(A3もしくはA1温度以上)となり、 磁性材料の場合は磁気焼鈍の温度になります。 完全焼鈍はおこなうと元の硬度や組織には戻せません。 また、均等に加熱しないと組織がばらつきます |
長 |
色々と調べましたが、脱炭に関しての記述は少なく、
はっきりとした温度はわかりません。
理論上、水素雰囲気中でかつ、酸素が多く(もしくは酸化物)熱処理温度が高ければ、脱炭は起こります。
0.044%炭素鋼の脱炭処理をおこないます。
水素雰囲気で行い還元し、脱炭をおこないました
結果0.01%まで脱炭しました。※材料は高純度純鉄となります。
研究案件:山方技術士事務所様
成分分析:埼玉県産業技術センター様
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