金属熱処理

「熱処理後の梱包」

2020.09.03
金属熱処理

「熱処理・水素還元技術ナビ」サイト公開のお知らせ

   

 

「熱処理・水素還元ナビ技術ナビ」

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皆様よろしくお願いいたします

 

 

「焼鈍後の梱包」

 

熱処理の焼鈍後は錆びや変色にも注意が必要ですが、焼鈍(焼きなまし)後は硬度が著しく低下し、

変形の原因となる場合があります。サーマル化工で行っている磁気焼鈍(じきしょうどん)は

部品ですと磁気特性の劣化(衝撃により磁化してしまう)も起こりうる可能性があります。

場合により、「不具合品」とされてしまいます。

 

「梱包の重要性」

 

磁力の方向性を揃えて、磁性材料の特性を活かす、これが磁気焼鈍です。

衝撃による磁気特性劣化は電気部品の場合、製品になるまで不具合が分かりにくく、

一度起こってしまうと原因を特定するのは困難を極めます。詳しくは下記のブログをご覧ください。

 

「磁気焼鈍」

 

「熱処理後の硬度一覧です」

 

材質別焼鈍後の硬度一覧になります。

 

温度 材質 内容(HVビッカース硬度) 時間
純鉄(生材) 元硬度(加工硬化した場合)HV200~300

磁気焼鈍処理後(850℃)HV60~100

パーマロイ 元硬度(加工硬化した場合) HV180~300

磁気焼鈍処理後(1100℃)HV50~80

ステンレス オーステナイト系(圧延後) HV300~500

固溶化処理後(1100℃) HV120~180

真鍮

アルミ

純銅(加工硬化後)      HV100~150

焼鈍処理後(C1100) HV40~60

真鍮(加工硬化後)      HV85~150

焼鈍処理後(C3604) HV60~100

アルミ(加工硬化後)     HV160~200

焼鈍処理後(A5056)    HV80~100

 

※加工後及び熱処理後の硬度はおおよその数値となります。

加工精度、熱処理温度により異なりますので詳細はお問い合わせ下さい。

このように磁気焼鈍、焼鈍後は半分程度の硬度となり、HV50とは、ひとのちからで簡単に曲げられる硬度となります。

 

「梱包の一例です」

 

 

段ボールの内側をすべて緩衝材で囲います。

錆びにも強く、衝撃による変形や破損を

防ぎます。

 

 

ポリプロピレンの外装箱ですとなお

強度が増し、再利用が可能です。

上部や隙間にはエアパッキンを使用します。

紙類を使用すると湿気による錆びが

懸念されます。

なるべく使用は避けたほうが良いでしょう。

 

 

製造ロットなどを管理する場合は

さらに小型のPPトレーで分類します。

また、小分けにすることで製品同士

のキズや変形も防ぐことが可能です。

 

 

測定サンプルなどは製品と分けて梱包します。

ビッカース硬度計などで測定すると

ごく僅かですが打痕が発生します。

また、保磁力測定では磁場装置工程で

変形やキズのつく恐れがあるためです。

 

「焼鈍」専用ページはこちらから

 

 

 

熱処理無料相談窓口を開設いたしました。

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